2021年度、黒石ゼミ2年生の籏・山本・山岸は空き家班を結成し主に渋谷区の空き家の実情ついての理解を深め、空き家活用について考える活動を行なっています。前期は主に①本町フィールドワーク②東町ミーティングへの参加③区役所インタビューを行いました。
渋谷区本町にて6月12日、「渋谷区空家等対策計画」(住宅政策課住環境整備係)の空き家分布マップ(右図)をもとに空き家の位置、詳細、周辺情報、外観などを
見学しました。
フィールドワーク後、見つけた空き家13軒を分析しました。
このような空き家と思しき物件は多数あるのですが、空き家だと断定すること
自体がとても難しかったです。
フィールドワークとその結果分析から考察すると、駅から近い空き家は次々に再利用が進んでいますが、駅から遠く、道幅や区画が狭くなるにつれ、放置されたままの空き家が多く見られました。交通の便が悪く、商業利用や福祉施設としての利用も難しい空き家の問題を解消する方策が必要だと感じました。
黒石ゼミの東町班と繋がりのある渋谷区東町ときわ町町会を中心にした方々から空き家に関するお話を伺いました。
7月15日、本町フィールドワークで得た疑問点、「渋谷区空家等対策計画」を参照しての疑問点をまとめ、オンライン上にて渋谷区住宅政策課の方々にインタビューを行いました。
前期は渋谷区の空き家の現状分析を中心に活動し、ある地域の空き家問題がなかなか解決されない原因として、空き家自体だけではなくそれを取り巻く地理的・社会的環境が多く関与しているとわかりました。後期は別の区、別の地域の空き家と比較や、空き家を取り巻く実践的活動への関与(清掃など雑務)を通して新たな糸口の発見を目指していきたいと思います。