• 青山学院大学 総合文化政策学部

研究室では地域や都市・建築の空間、場所で起きる様々な出来事を、現象に密着した調査と理論研究により体系的に理解し、そこから現代の生活にどのような積極的な提案や問いを出せるかを追求し活動しています。ゼミナール(文化基礎演習・文化演習)、大学院教育で構成され、学年を超えた協同作業と研究協力を行います。(ACLラボは2012に解散)


文化基礎演習と文化演習

都市と建築、生活デザインの研究に重点を置いています。福祉と生活、歴史的建築物の保存、近代建築デザインと社会、インテリアデザイン、ファッション、コミュニティ活動と地域空間、観光と文化資源、都市の多様な人々と多文化共生、路地研究、情報社会と都市建築、住環境論、アジアの都市文化などのテーマで、議論やフィールドワーク、見学旅行を行います。

また、ゼミの学生を中心に学部の支援を得てロンドンやベルリン、NY、ソウル、上海、マカオの大学やアーティストと共同で「センシング・シティー」を2008年から毎年実施しています。各国の建築やデザインを学ぶ学生や教員の方たちと共に、グローバル化する都市と公共空間のありかたについて調査し再表現するワークショップを行い、その成果を本や映像にまとめています。

2011年3月の東日本大震災後は、山形・気仙沼・青山の3地域の広域支援と文化交流をテーマに、青山での都市研究と同時に各地で年3回ベースで合宿調査・活動・研究を継続しています。地域の自然や歴史・食文化の調査、近代建築遺産の旧蚕糸試験場や恩賜郷倉の調査と活用への提案、夏の新庄祭りでの山車作りや祭りへの参加、地元の人々とのタウンミーティング、現地や東京での展覧会を開催、報告書を発行しています。


ACLラボ(2008-2012)

2008年から山形県新庄市を中心とした地方におけるまちづくりと文化資源再生の実践活動、現代の都市文化との関係を考えることに重点を置き、先輩からの知識と技の伝達や地域の多様な人々との交流を行い、社会に対して責任ある個人として参加する作法や心構えも学ぶことも目的とした地域の研究・交流活動を行いました。
2010年からは恩賜郷倉の実測調査を行い、2011年10月からの青森県立美術館での今和次郎展に6つの模型を出品しました。大震災の後には、東北のご縁を大事にして、様々なボランティア活動(街頭募金・救援物資送付・被災地清掃活動・文化財保存協力)にゼミのメンバーと参加。
2012年度で解散し、その後の山形と被災地気仙沼を中心とした地域活動は文化基礎演習・文化演習で行っています。

 


大学院